産婦人科看護師に向いている人
産婦人科看護師に向いているのは何といっても赤ちゃんが好きで、命の誕生に立ち会い分娩の手助けをしたいと考えている人です。子どもが苦手、血が怖い、分娩が怖い人には向いていません。分娩には常にリスクがつきもので、時には容態が急変してしまうこともあります。そのため、分娩や赤ちゃんが好きという感情を持ち得て、時には気持ちの切り替えができる精神的にタフな人が向いています。産婦人科では、身体の変化や気持ちに不安を抱えている妊婦を相手に、保健指導や生活指導で向き合います。そのときに安心感を持ってもらうためにも、いつでも笑顔で対応ができる優しく柔らかい雰囲気の人、人当たりが良く、相手に寄り添い気持ちを汲み取り、共感力がある人が向いているでしょう。
助産師の資格は必要?
産婦人科看護師として働く場合、助産師の資格は必須ではありません。ただし、お産の際に赤ちゃんを取り上げるのは助産師の資格を取得していないとできません。看護師はお産の補助を担い、助産師が行うケアや指導の補助業務を行います。そのため、直接お産の介助をしたいのであれば、助産師の資格があった方がいいでしょう。ともあれ、産婦人科での看護師の役割は十分にあり、求人も多くあります。助産師より看護師は給料が低いのですが、産婦人科では助産師を目指しながら働いている看護師が多くいます。
新人や未経験でも働くことはできる?
産婦人科看護師は、業務の特殊性により産婦人科経験が3年以上ある看護師が採用に有利となっています。産婦人科未経験の看護師でも、将来的に助産師を目指している場合は採用されやすいです。しかし、小さなクリニックや病院では、経験年数や知識のある即戦力が求められ、産科経験のある看護師か助産師免許がなければ採用が難しくなります。さらに病院によっては新人看護師は採用しないところもあります。一方で、毎年一定数新人看護師を採用するような大きな病院では、新人看護師でも希望すれば産婦人科に配属してもらえます。
産婦人科の求人数
産婦人科の求人は助産師をメインに採用する病院もあるため、看護師のみの求人は少なくなります。また、産婦人科自体が減少しているため、他の科と比べて多くはありません。ただし、分娩を取り扱わない健診などの外来中心の産婦人科では看護師の求人が見受けられます。