「訪問看護師」になりたい!

「訪問看護師」になりたい!

訪問看護師は自宅で療養をしている患者のもとを訪れ、ケアや生活支援を行います。病院勤務よりも患者との距離が近いため、寄り添った看護で信頼関係を築きやりがいを感じることができる一方で、大きな責任を負うこともあります。一人で患者の治療を行うのはハードルが高いイメージのある訪問看護師ですが、その多くは未経験からはじめています。働きながら技術や知識を身に付け、コミュニケーション能力を高めていくことができます。未経験でも訪問看護ステーションが講習や研修などのフォローをしてくれます。ここでは、訪問看護師として働くために知っておきたいことをまとめています。

必要な資格

訪問看護師になるために必要な資格は、正看護師か准看護師の免許です。どちらかの資格を持っていれば、訪問看護ステーションなどに所属して働くことができます。

訪問看護師への転職

訪問看護師は、一人で患者の自宅に訪問してケアを行います。そのため観察力が求められ、自分だけで判断する場面が出てくることもあります。病院と違い、他にスタッフがいない状況のため、患者の変化に気づくことができるように、技術、判断力、観察力の基準として臨床経験3年以上というのが条件になっている求人が多いです。臨床経験があっても、結婚や出産で退職しブランクがあって技術や知識に不安な人は多いと思います。しかし、ブランクがあってもOKな求人も多くあり、訪問看護師として復職する看護師が多くいます。その場合は、在宅ケアでは役割や責任の重さが違うこと、患者とその家族のケアと観察力が重要なことを理解する必要があります。
3年以上の臨床経験が条件になった募集が多くある一方で、新卒や臨床経験の浅い看護師を採用している訪問看護ステーションでは、研修制度を整え、しっかりと教育してくれます。臨床経験があると採用率は高くなりますが、学ぶ意欲があれば臨床経験がなくても訪問看護師を目指すことができます。そのため、十分な研修を行っている訪問看護ステーションを探したり、自治体が開催している養成講習会に参加して学ぶことが大事です。研修制度を設けている訪問看護ステーションでは、就職後数ヶ月間は先輩の同行や研修・勉強会が行われ、新卒やブランク有でも十分な教育を受けることができます。他にも自治体や協会で養成講習会やセミナーを開催しています。対象やテーマは様々なので自分のレベルに合わせた講習を受講してみましょう。

提供している機関

訪問看護を提供している機関は、病院に設置されている訪問看護部門と民間会社が経営している訪問看護ステーションがあります。病院の訪問看護部門では、退院はしたものの在宅での療養が必要だったり通院や往診を受けている患者に提供され、看護師は病院に所属しています。民間の訪問看護ステーションでは、利用者は主治医から指示書を出してもらいサービスを受けます。訪問看護ステーションには看護師をはじめとした様々な専門スタッフが所属し、連携して看護を提供しています。