看護師としてやりがいを感じられなくなってしまったら

看護師としてやりがいを感じられなくなってしまったら

看護師は人の命や健康を支える大事な職業です。患者の回復や命の誕生などに立ち会うという貴重な経験を得られ、大きなやりがいを感じる職業であるといえます。一方、業務量の多さや人間関係などの悩みでやりがいをなくしてしまうことも。今一度自分を見つめ直し、「なぜやりがいが持てないのか」「なぜ看護師をになろうと思ったのか」を考えて直してみましょう。そして、仕事への意欲をアップする方法も試してみましょう。

やりがいを感じるとき

急性期病棟や整形外科などの場合、患者が回復する様子を近くで見届けられます。産婦人科病棟では、赤ちゃん誕生の瞬間に立ち会うという貴重な経験が積めるのも魅力です。患者やその家族から直接「ありがとう」と声をかけられることも多く、その一言で看護師として頑張れる、という方もいるでしょう。
近年、多職種のスタッフがチームを組み1人の患者を担当する「チーム医療」が多くの医療機関で採用されており、チームの一員として患者を回復に導くことから、大きな充実感・やりがいを感じる方も多いようです。
以上のことから、看護師の多くは「人の役に立っている」と実感できたときにやりがいを感じることが多いといえるでしょう。 また、他業種に比べ平均年収が高く収入が安定していることも、看護師のやりがいにつながっているようです。

やりがいが感じられなくなるとき

看護師としてやりがいを感じられなく理由として、業務量の多さが挙げられます。看護師の仕事自体にはやりがいがあっても、仕事の負担が大きすぎると心身とも疲弊してしまうことも。特に病棟勤務の場合、激務でシフトも不規則なことが多いため、家庭がある方は「両立は難しい」と考える方もいるようです。
ほかの理由には、職場の人間関係が嫌だ、仕事と給与が見合っていない、という声もあります。中には「看護師を辞めたいと思ったことはないけれど転職したいと思ったことはたくさんある」という看護師もいるようです。
上記から、やりがいを感じられなくなるときは、看護師としての仕事以外の要因が関係することが多いといえます。

やりがいを感じられなくなってしまったら

やる気やモチベーションのない状態で働き続けると、業務に集中できず注意力が散漫になり、思わぬミスやトラブルにつながりかねません。看護師は命を預かる仕事であり、小さなミスでも患者さんにとって大きい影響となる可能性があります。
やりがいを感じられなくなってしまった場合、「なぜ看護師になろうと思ったのか」「なぜ今やりがいを感じられないのか」を考えてみましょう。自分を見つめ直すことで、やりがいを持っていた頃の気持ちを思い出したり、やりがいが持てない原因と向き合うことができます。
もし自分だけの力で解決できないときは、信頼できる人に相談してみるのもよいでしょう。何か良いアドバイスをもらえるかもしれません。
また、プライベートを充実させることもおすすめです。趣味や熱中できることがないという方は、新しいことに挑戦してみるとよいでしょう。今までと違う出会いや新しい発見があるかもしれません。プライベートが充実すると、仕事へのやりがいにつながる可能性があります。
それでもダメな場合は、職場や働き方を変えてみるのはいかがでしょうか。職場や働き方を変えることで、今抱えている悩みを解決できたり、新たなモチベーションにつながったりするかもしれません。